◆川中島合戦◆


5月3日、米沢上杉祭りのメインイベント、川中島合戦絵巻。
これは名前の通り戦国史上でも有名な川中島の合戦を再現したもので、米沢市郊外の松川河川敷で行われる。
午後2:00から行われるのだが、私達が会場に到着した午後1:00頃には客席になる河原の土手は見物客でいっぱいになっていた。
なんとか会場に近い場所に席を確保。ふと見ると目の前に地元の青年団か商工会の販売ブースがある。昨日の武蹄式の時にも居たのだが、この人たちの販売しているものは各武将のミニチュア旗指物、そして「直江命」「柿崎命」などの文字が入った黒ハチマキなど…。あきらかにミラージュファンを意識している(笑)
さらになんとこの販売ブースでは、客寄せ用(?)として直江信綱君が用意されていた(笑)黒の甲冑を身にまとい「直江信綱」の旗指物を背負う彼は結構な美少年。
しかし史実上、川中島合戦の時にはまだ武将として活躍していない「直江信綱」君はこの後合戦が始まっても参加せず、一般客と一緒に合戦絵巻に見入っていた(笑)
合戦はほら貝の音と上杉軍の間者が武田軍進行の様子を伝えるシーンから始まる。本物の馬をさっそうと走らせて間者が御館様に武田軍の動きを伝えにやってくる。それを聞いた御館様は上杉の諸将に集合を掛け、上杉軍が河原中央に集合。出陣の儀式の後、河原の右側に陣を構える。反対左側は武田軍の陣が敷かれる。その後、史実に乗っ取り両軍の攻撃が開始される。お祭りといえど、小規模ながらもちゃんと史実を考証された陣形や攻撃順の再現などは見ていて感心させられた。
中盤の見せ所は各諸将の一騎打ちシーン。直江対諸角戦では形勢不利になった直江を安田が助けにくるというおいしいシュチュエーションも。
そして川中島合戦最大の見せ所、「三太刀七太刀」。…これは勝利を確信した上杉謙信が単身武田信玄に斬り込んでいき、あまりの勢いに刀を抜く暇が無かった武田信玄は持っていた鉄の軍配でその太刀筋を受けたという、川中島合戦では有名な話しである。この時、信玄の軍配は謙信からの刀を三太刀しか受けなかったはずなのに、七太刀の刀キズが付いていた…という伝説から「三太刀七太刀」といわれている。武田信玄の首を惜しくも取りそこねた謙信公が陣営に戻るといよいよ終盤。
「啄木鳥戦法」のために別行動していた高坂隊がようやく川中島に到着するのだ。
史実をちゃんと再現して、高坂隊は松川をザブザブと渡って会場に駆けつける。…5月じゃまだ水は冷たいだろうに…(汗)
川を渡ってきた高坂隊を迎え撃つのはミラージュファンを意識してか、なんと直江隊である。(史実では違ったような…(汗))そしてミラージュファンにとっては最大の見せ場となる直江と高坂の一騎打ち!今回直江と高坂の役を演った方はとても気合いが入っていて、会場に設けられた特別客席の前で観客を交えての大乱闘!いきなり刀を渡されてしまった客席の若いお姉〜さまは困った顔をしながらも嬉しそうに刀を振り回していた…。その後合戦は全軍総掛かりに移り、上杉・武田両軍入り乱れての戦いになる。そして合戦の終了。
だがその合戦のエンディングを告げるアナウンスが始まると、会場内にはドッと若い女子達が押し掛けた。もちろん合戦終了後の写真撮影でお目当ての武将を撮りたい為だろうが…まだ終わってないっつーの(怒)会場内に戦国武将と若い現代っ子達が混在する奇妙な取り合わせの中、武田軍・上杉軍の勝鬨合戦が行われ川中島合戦は本当に終了した。
しかーし、一部の武将達にとってはそれからが本当の戦場だったかもしれない。
合戦が終わるやいなや、各武将に群がる人、人、人……。やはり一番人気は直江で、彼の周りには100人近い女子の生け垣が出来ていた(汗)

激写! 直江対諸角戦


青基調の上杉軍陣営


赤基調の武田軍陣営


馬上の謙信公


直江VS高坂


川中島合戦に見入る直江信綱


若い女子達に囲まれる直江


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