上杉神社のある米沢城址から歩いて約10分位のところに「上杉家御廟所」通称「御霊屋(おたまや)」がある。名前の通りここには代々の上杉家の当主が埋葬されている廟所である。
杉の大木に囲まれて、小さな神社の様な建物がずらりと並んで立てられている。この建物が当主の廟所で、一基につき一人ずつ埋葬されている。建物の中には墓石のような碑が建てられているそうである。
このずらりと並んだ建物の真ん中あたりのちょっと奥まったところにひときわ立派な門がある。これが上杉家初代当主「上杉謙信公」の廟所の入り口。廟所の前には壇が備えられ、お焼香の煙が漂っていた。
上杉謙信公は元は新潟春日山城で亡くなられそこに埋葬されていたのだが、上杉家が転封で土地転々と移動するに伴って新潟→会津→米沢城→上杉家廟所と埋葬し直されている。
どうして移転が可能だったかというと、上杉謙信公の御遺骸は甲冑を着けた格好で瓶の中に漆漬けになっているんだとか。今でもその状態のまま御廟所に埋葬されているそうだが確かめた人はいないらしい…。
謙信公の廟所の向かって左隣にあるのが景勝公の廟所。他にも有名な鷹山公の廟所もここにある。
だが当然家督争いに敗れてしまった景虎のお墓はここには無い…(泣)
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